Google Maps API for Flash に追加された perspective map 機能と日本人テスターの存在

Flash 用の Google Maps API に「perspective map」機能が追加されました。通常、Google Maps は真上から眺めた地図しか表示できませんが、この API を使うと地図を傾けたり回転させたりできるようになりました。

試してみるにはドキュメントの Google Maps API for Flash - 3D Maps に掲載されているサンプル Map3DSimple.html を見るのが分かりやすいでしょう。

左上のアイコンを使って回転させたり、傾けたりできます。

わたしも Google Maps API for Flash が出た当初に Google Maps をぐーるぐる というものを作ったりしましたが、これを公式に実現できるようになったわけです。

公式ブログで発表されたサンプルアプリの半分が日本人のもの!

今回の新機能が Google 公式ブログで発表された記事(Google Geo Developers Blog: 3D Perspective in the Maps API for Flash!)には6つのサンプルアプリが紹介されていました。

このサンプルは Google が作ったものではなく API のテスターが作ったものらしいです。作者の名前をよくみてみると…6個中3つは日本人の名前でした。

1つずつ見てみましょう。

Demo - Papervision3D Scene Overlay

地図上に 3D のビルがあり、ビルの上から Google カラーのボールが絶えずあふれ出しています。perspective map 機能と Papervision3D を連携させた例となっています。

ソースつき。

id:gyuqueid:gyuque さん作。


kmz3DExample

エッフェル塔の KML を表示するサンプルです。

ソースつき。

Play and learn about Google Maps API - Google Maps Playground の勝又さん作。


3D Driving Simulator on Google Maps

3D なドライブシミューレータ版。本当に運転しているかのような感覚になります。

2D Driving Simulator on Google Maps の k0rin さん作。


なぜ日本人開発者に声がかかったか?

すこし前の記事ですが、次の記事が答えでしょう。

日本人開発者のエピソードとして、「Google Maps」機能をFlashのActionScriptで利用できるAPIツールキット「Google Maps API for Flash」の事例を挙げた。「Google Maps API for Flashを公開してから2~3日で、日本のデベロッパーサイトにサンプルアプリケーションが多く上がっていた。Google本社の者がそれを見つけたとき、かなり手の込んだものが上がっていたので、事前にAPIが出てしまったのかと騒ぎになったほど」だという。

グーグルが開発者向け日本語サイト拡充、「日本人開発者に期待している」

Google Maps API の中の人には、日本人開発者の存在が注目されているようです。

どのように声がかかったのか?

ドライブシミューレータを作った c0rin さんのブログによると担当者から事前に連絡があったようです。

Google Maps APIの担当者さまのご好意でAPIを公開前に触らせていただきました

2D自動車シミュレーター on Google Mapsを3D化 - GEOQUAKE Backstage

gyuque さんにも確認してみたところ、1ヶ月前ぐらいからクローズドテストが開始されたようです。

自分も何か作って、中の人から声がかかるぐらいになりたいものです。