2011年01月31日

Bing の日替わり背景画像の集客効果がすごいかもしれない件

Microsoft が運営する検索エンジン「Bing」は、トップページの背景画像が日替わりで変わる。

例えば、2011年1月29日の背景画像はこんな画像になっていた。

この動物はなんだろう、と思ってマウスを動かしてみると説明が登場。

「なるほど、ウンピョウというのか。なになに、日本の動物園にもいるの？」と思ってクリックすると、ウンピョウ　動物園 - Bing へ移動する。

検索結果を見ると、よこはま動物園や天王寺動物園、旭山動物園などにウンピョウがいることが分かった。

クリックすれば答えにたどり着けるので、手軽に検索の楽しさを体験できるようになっている。

画像ごとに隠された４つの説明

画像には毎日４つの説明が隠されていて、それぞれに違ったリンク先が設定されている。

ウンピョウの日はこんな感じだった。

ウンピョウはインドから中国南部にわたって、生息しています
日本でウンピョウを見ることができる場所は？ → ウェブ検索: ウンピョウ　動物園
この動物はウンピョウ。ネコとヒョウの間に位置する動物と言われています。
長い犬歯を持つため、サーベルタイガーの子孫との説も... → 画像検索: ウンピョウ
昨年、ボルネオに生息するウンピョウの新種の撮影に成功しました。
夜行性のため、撮影はとても大変だとか → ウェブ検索: スンダランド・ウンピョウ　撮影に成功
絶滅の危惧にあるこの動物ですが、世界中の動物園で赤ちゃんが生まれています。
愛くるしい姿を動画で見てみよう → 動画検索: clouded leopard cubs zoof

Google ではたまにロゴがホリデーロゴに変わることがある。何の日なのか知りたくなってロゴをクリックする人も多いはず。Bing の日替わり背景画像はそれが毎日あるような楽しさだ。知的好奇心をくすぐるメッセージが出てくるのがうまい。

この仕掛け、ただの「背景画像＋知的好奇心刺激メッセージ」なんだけど、次のような流れを生み出す可能性があるように思える。

ここまで成功することはほとんどないかもしれないけど、チュートリアルとリピーター確保を兼ねたうまい仕組みだと思う。

実際、2010年6月時点の統計では、Bing は公開から1年で 12.7% にまでシェアを伸ばしているらしい。(ASCII.jp：Google 62.6%, Bing 12.7% 米国検索エンジンシェア 2010年6月 comScore)

過去の画像が NAVER にまとめられていた。

どの日もきれいだ。