2007年11月02日
Adobe MAX レポート:インタラクションデザインの実際:アイデアの開発
超有名な中村勇吾氏によるセッション。開場前に長蛇の列ができていて、人気なんだなぁ、と思った。
導入
- 言葉
- 「言葉、文法」+「組み合わせ、配置」→「文章」
- 「あなた」「は」「美しい」は言葉以上の意味が出る
- デザインでもそうだよ
- VOCABULARY(語彙・手法) + COMPOSITION(構成・バランス)
- 組み合わさって、「新たな単位」
- 言語や素材を組み合わせていかにいい作品、広告にするか
Reactive Field
反応して快感(クリックして楽しい)→前後で認識が変わる感覚→空間な感じ
- TenKey Study
- キーボードのタイミングテストを生かして作った
- MONALISA
- モナリザを載せてみた
- 顔が変形するのがおもしろい
- VAIONET100
- 触ってると物理法則(ルール)がわかる
- BlackRibbon (注:自分の環境では激重だった)
- 2次元に見えて3次元
- Intentionallies
- 剛体シミュレーション
- デスクトップ
- KAZE TO DESKTOP
作ってから面白さを分析して次に生かす。これの繰り返し。
Kinetic Composition
いわゆる moticon graphics のこと。
起承転結、ストーリーへのアンチテーゼ→反復の快感→様相、トーン名
- Industorious Clock
- 時計は見ていて飽きない
- 実写との組み合わせ実験
- ClockBlock
- 実写との組み合わせを進める
- Communication Evolved
- 長い動画のキャンペーンサイトは見てられない
- 面白い瞬間を交互に見せることで、なんとなく見続けたくなる。
- Uniqlo NT Teaser
- 時間に追われて使いまわし???
- WaterClock Beta
- 1分に1回、ブロックを落とす。スローモーション。
- 最初はベクターに見えるが、実は実写。
- 瞬間瞬間できれいなので見てられる
- 技術的な難易度は少ないけど、おもしろいならそれであり
Co-Existence
時間軸の再編成→共存空間
3Dすげーというのを見せるだけではつまらない。適切なものを効果的に配置するのが重要。
- fingertracks
- マウスレコード
- 違う時間にアクセスした人をそろえる (STUDY-D1)
- エコトノハ
- いままでのユーザーがクリックする状態を記録して表示する
- みんなでやってる感
- FM Festival '04
- サビのいいところをクリックして共有
- ニコニコが出てきて、ありふれたものになってしまったので、今後は使いにくい
- Honda Sweet Mission
- 投稿音声
- テキスト入力したメッセージをしゃべらせる
Live Form
投稿した内容を反映して、見た目が変更される
- amaztype
- 検索結果表示
- Uniqlo USA
- GAPなどの有名ブランドが既にいるアメリカで、個性をアピールするサイトにしたかった
- 膨大な商品のデータを使ってモザイクを作成する
- KDDI EYE PROJECT
- KASHIWA SATO
- 色をシンプルに見せる
- Eye-Project に比べて、少し肩の力を抜いたような見せ方
- GYRE
- text-to-speach+音声加工(ローパス・ハイパス)
- うずまき
まとめ
いろいろ実験して「あたりまえ化」しておく。やりつくして「あたりまえ化」したものを、次の作品のベースとして活用できる。
新しいものを実現していくだけではなく、当然のこととして乗り越えていく。技術に囚われないために技術を学ぶ。
感想
考え方の手法は自分と大差ないんだけど、出てきたもののインパクトはすごい。まだまだ精進あるのみか。
自分としては、かっこいいことよりも分かりやすいことを実践していきたい。作例に出てきた KASHIWA SATO のサイトにしても、「落ち着かない」「疲れる」という意見が少なくないのも事実(参考:はてなブックマーク - KASHIWA SATO)。
触っていて理解できたときの喜びがあるのは確かだけど、触りたくなる工夫、触らなくても分かる UI を目指していきたい。