Adobe MAX レポート:インタラクションデザインの実際:アイデアの開発

超有名な中村勇吾氏によるセッション。開場前に長蛇の列ができていて、人気なんだなぁ、と思った。

導入

  • 言葉
    • 「言葉、文法」+「組み合わせ、配置」→「文章」
    • 「あなた」「は」「美しい」は言葉以上の意味が出る
  • デザインでもそうだよ
    • VOCABULARY(語彙・手法) + COMPOSITION(構成・バランス)
    • 組み合わさって、「新たな単位」
    • 言語や素材を組み合わせていかにいい作品、広告にするか

Reactive Field

反応して快感(クリックして楽しい)→前後で認識が変わる感覚→空間な感じ

  • TenKey Study
    • キーボードのタイミングテストを生かして作った
  • MONALISA
    • モナリザを載せてみた
    • 顔が変形するのがおもしろい
  • VAIONET100
    • 触ってると物理法則(ルール)がわかる
  • BlackRibbon (注:自分の環境では激重だった)
    • 2次元に見えて3次元
  • Intentionallies
    • 剛体シミュレーション
    • デスクトップ
  • KAZE TO DESKTOP

作ってから面白さを分析して次に生かす。これの繰り返し。

Kinetic Composition

いわゆる moticon graphics のこと。

起承転結、ストーリーへのアンチテーゼ→反復の快感→様相、トーン名

  • Industorious Clock
    • 時計は見ていて飽きない
    • 実写との組み合わせ実験
  • ClockBlock
    • 実写との組み合わせを進める
  • Communication Evolved
    • 長い動画のキャンペーンサイトは見てられない
    • 面白い瞬間を交互に見せることで、なんとなく見続けたくなる。
  • Uniqlo NT Teaser
    • 時間に追われて使いまわし???
  • WaterClock Beta
    • 1分に1回、ブロックを落とす。スローモーション。
    • 最初はベクターに見えるが、実は実写。
    • 瞬間瞬間できれいなので見てられる
    • 技術的な難易度は少ないけど、おもしろいならそれであり

Co-Existence

時間軸の再編成→共存空間

3Dすげーというのを見せるだけではつまらない。適切なものを効果的に配置するのが重要。

  • fingertracks
    • マウスレコード
    • 違う時間にアクセスした人をそろえる (STUDY-D1)
  • エコトノハ
    • いままでのユーザーがクリックする状態を記録して表示する
    • みんなでやってる感
  • FM Festival '04
    • サビのいいところをクリックして共有
    • ニコニコが出てきて、ありふれたものになってしまったので、今後は使いにくい
  • Honda Sweet Mission
    • 投稿音声
    • テキスト入力したメッセージをしゃべらせる

Live Form

投稿した内容を反映して、見た目が変更される

  • amaztype
    • 検索結果表示
  • Uniqlo USA
    • GAPなどの有名ブランドが既にいるアメリカで、個性をアピールするサイトにしたかった
    • 膨大な商品のデータを使ってモザイクを作成する
  • KDDI EYE PROJECT
  • KASHIWA SATO
    • 色をシンプルに見せる
    • Eye-Project に比べて、少し肩の力を抜いたような見せ方
  • GYRE
    • text-to-speach+音声加工(ローパス・ハイパス)
    • うずまき

まとめ

いろいろ実験して「あたりまえ化」しておく。やりつくして「あたりまえ化」したものを、次の作品のベースとして活用できる。

新しいものを実現していくだけではなく、当然のこととして乗り越えていく。技術に囚われないために技術を学ぶ。

感想

考え方の手法は自分と大差ないんだけど、出てきたもののインパクトはすごい。まだまだ精進あるのみか。

自分としては、かっこいいことよりも分かりやすいことを実践していきたい。作例に出てきた KASHIWA SATO のサイトにしても、「落ち着かない」「疲れる」という意見が少なくないのも事実(参考:はてなブックマーク - KASHIWA SATO)。

触っていて理解できたときの喜びがあるのは確かだけど、触りたくなる工夫、触らなくても分かる UI を目指していきたい。